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片岡義男.com 全著作電子化計画

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書評

女たちの描く「女」が怖い

 いちばん左にあるのを僕は二〇〇七年の夏に読んだ。まんなかのを秋口に、そして右側にあるのは、冬になってから読んだ。二作とも女性の書き手によるものだ。意図してそう選んだのではなく、まったくの偶然だ。偶然と言えば、表紙の写真ないしは絵が、どれも夜の道路とそこを走る自動車の世界であるのも興味深い。まんなかにある作品の表紙に描かれた丸い光は、おそらくパトロール・カーの屋根の明かりだろう。

 二、三か月に一冊のペースで、まるで魔がさしたかのように、このようなミステリーを読みたくなる。左にあるリサ・ガードナーの作品の…

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