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片岡義男.com 全著作電子化計画

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書評

もっともハードなハードボイルドとは

 ダン・J・マーロウという作家の最初の長篇『死を賭けて』と、その続編である『ワン・エンドレス・アワー』の主人公、アール・ドレイクという男性は、犯罪の世界とは関係のないまともな社会に存在するものに例えるなら、彼は優秀な海兵隊員である、と僕は書いた。このアール・ドレイクの物語を、スティーヴン・キングは「ハーデストなハードボイルドだ」と高く評価したが、その評価がドレイクの海兵隊員ぶりと直接に関係しているかどうか、僕には判断が下せない。
 アール・ドレイクのものの考えかたやそれにもとづく行動、そしてそこから展開していく物語のいっ…

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