VOYAGER

片岡義男.com 全著作電子化計画

MENU

評論・エッセイ

評論・エッセイ

作品一覧

公開作品 2281

ピックアップ・トラックの思い出

ピックアップ・トラックの思い出

モーテルの駐車場に停めてあったピックアップ・トラックとファスト・バック。その二台の車を眺めながら初老…

ロードサイド・ダイナー

ロードサイド・ダイナー

アメリカのハイウェイ沿いにポツンと建つダイナー(簡易食堂)。雰囲気や佇まいもだが、客とウェートレスの…

カモナ・マイ・ハウス

カモナ・マイ・ハウス

店のカウンターの端で、ひとりけだるそうにタバコを吸い、オン・ザ・ロックスを飲む女。天井のスピーカーか…

コンドルは滑空していく

コンドルは滑空していく

「コンドルは飛んでいく」の曲でも知られる鳥、コンドル。片岡義男はこの鳥について「すこし」興味を持った…

ぼくの椰子の樹

ぼくの椰子の樹

南国のパラダイス・アイランドは椰子の樹があってこそ完璧だ。それは単に幻想的であるだけでなく、自然の脅…

英語の歌が聞こえてくる

英語の歌が聞こえてくる

英語の歌を聞く、あるいは聞いてしまうというときに、日本人が感じる心地よさはどこから出てくるのだろうか…

マリーン・スポーツ

マリーン・スポーツ

海に育ち、海で自由に生きる人達には「マリーン・スポーツ」という造られた言葉などまったく必要ない。彼ら…

ミスタ・ロンリー

ミスタ・ロンリー

夜の港に霧笛を響かせながら定期便が出航する。その船に彼はひとり乗り込み島に向かうことにした。船上で迎…

都会の夕暮れ

都会の夕暮れ

かつてエレベーター・ガールという仕事が普通にあった。最後に見たのはいつだったか。今やエレベーターに乗…

彼女のヒップについて書いてください

彼女のヒップについて書いてください

ふたりは二台のオートバイで出発したが、二時間後に、彼のオートバイが不調になりはじめた。農家の庭の片隅…

国道を西へむかう会話

国道を西へむかう会話

三十八歳の母親は、離婚したばかりだ。それまで住んでいた家は夫から彼女への、慰謝料にばけた。夫が慰謝料…

明日の朝、私も泳ぎます

明日の朝、私も泳ぎます

ホテルの広い内庭の中心のひとつがプールだった。夜の、やや遅い時間のいま、プールはその内部にある照明に…

髪を切った次の週

髪を切った次の週

「あなたはとても安定している人なのよ。あなたとふたりでいるときには、その一定した安定感がとてもいいの…

タイニー・バブルズ

タイニー・バブルズ

彼女は、小さな島へ帰ってきた。大きな島から十分たらずだ。飛行場に降りて、フォルクスワーゲンの乗り合い…

純粋に和風の体

純粋に和風の体

彼女は三十代なかばだ。アメリカへいって十年たってしまった。半分ちかくはアメリカ人になってしまった、で…

今日は自分で自分の写真を撮りました

今日は自分で自分の写真を撮りました

中二階の廊下の窓から射し込む午後の日差し。その光と窓の格子が作り出す影を見ながら、彼女はアンドリュー…

西陽を追う幸せ

西陽を追う幸せ

風呂を出た彼女はバスローブをまとい、西側にあるバルコニーに出てみた。バルコニーいっぱいに、午後はじめ…

部屋までの長い道のり

部屋までの長い道のり

一時間おきに三人の男性に、彼女は会ってきた。費やした時間は合計で三時間をすこしこえるだけなのだが、彼…

尾道の、あのバーで待ち合わせ

尾道の、あのバーで待ち合わせ

知り合ってまだ間もない、ある素敵な女性――また会いたいなあ、とぼくが思いはじめていると、彼女から電話…

彼が好かれている理由

彼が好かれている理由

僕は彼女に好かれている。僕も彼女を好きだ。しかし、なんとなくしっくりこないことに、僕はしばらくまえか…

海岸でキャッチ・ボールをした日

海岸でキャッチ・ボールをした日

大きな雲の上に乗って、たとえば友人たちと野球をする想像を、子供のぼくは楽しんだりしたことを、いまでも…

青い瞳の普遍性

青い瞳の普遍性

彼女の瞳は、じつにきれいなブルーの瞳だ。至近距離からその瞳を見つめていると、瞳のブルーは見れば見るほ…

セーターで記憶する彼

セーターで記憶する彼

美しく晴れた初夏の土曜日の午後、自動車のトランクにおさまってしまうほどのわずかな荷物を持ち、彼は彼女…

さながら聖職者のように

さながら聖職者のように

僕たちは、まったく同一内容のことを同時に考えることがよくあった。当時の僕は、今と同じくひま人だった。…

消えたホテルの最初の客

消えたホテルの最初の客

僕たちがいこうとしていた小さな島は、十五年ぶりにハリケーンの直撃を受けた。その島から届いた最初の情報…