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評論・エッセイ

海岸でキャッチ・ボールをした日

大きな雲の上に乗って、たとえば友人たちと野球をする想像を、子供のぼくは楽しんだりしたことを、いまでも覚えている。そのことについて、ぼくは、かたわらにすわっている彼女に語った。「まっ白に輝いている雲の上で、野球をするんだ。打ったボールが雲の外へ出たら、ホームラン」

底本:片岡義男エッセイ・コレクション『「彼女」はグッド・デザイン』太田出版 一九九六年

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