VOYAGER

片岡義男.com 全著作電子化計画

MENU

評論・エッセイ

ブルー・フォ・オールド・ハワイ

ハワイが、ハワイという独特な香りをたたえた島であったのは、いまから十年以上もまえのことだ。ぼくは過去にはあまり興味がない。もうどうにもならないものに関しては執着しない。ではなぜハワイがかつてのようではなくなったことにこだわるのかというと、過去ではなく現在のこの瞬間におけるおどろきに興味があるからだ。

底本:『コーヒーもう一杯』角川文庫 一九八〇年

このエントリーをはてなブックマークに追加