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片岡義男.com 全著作電子化計画

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評論・エッセイ

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作品一覧

公開作品 2261

夕焼け小焼けの

夕焼け小焼けの

あたりは、とても静かだった。おそい秋の、よく晴れた一日の夕方だ。畑のなかの道路に、自動車は走っていな…

人生は流線型

人生は流線型

現住所も家も家族も持たず、定職もなく、放浪の旅に必要なほんのわずかな身のまわりのものだけを持ち、ただ…

USハイウエイのマリワナ美人

USハイウエイのマリワナ美人

ハイウエイを西にむけて走っていた。ぼくから見て前方の、いちばん手前にいる自動車は、鮮やかなグリーンの…

ロング・ライダーズは彼方へ走り去る

ロング・ライダーズは彼方へ走り去る

ぼくは子供のころ、西部劇をたくさん観た。だから、西部劇、というとその当時に観た数多くの西部劇が、あい…

一九五〇年代、夢の工場

一九五〇年代、夢の工場

『一九五〇年代の映画スターたちのポートレート』は、いろんな意味で面白い。当時を知っている人たちは、ス…

まるでカラー写真のように

まるでカラー写真のように

現実の光景を、ただあるがままに描いただけなら、その絵はおそらく統一もなにもない、雑然とした、紙の上に…

風とドライ・マティニ

風とドライ・マティニ

海のすぐそばに建っているリゾート・ホテルのプールサイド——ラスト・オーダーはぼくだけだった。ドライ・…

身のうえ話 その2

身のうえ話 その2

大学を卒業した年の四月一日から三か月間、ぼくは毎日、会社にかよった。月曜から金曜まで、毎朝おなじ場所…

映画、というもの

映画、というもの

カリフォルニアで観た一本のみじかい映画を、ぼくはいま思いだしている。主人公がおもむろにハイウエイのむ…

Meadという四文字を見ると僕は反応する

Meadという四文字を見ると僕は反応する

片岡義男がノートブックに真面目に向き合った体験の一番最初は、作文用のコンポジション・ブックだという。…

ボールペンの軸の色はどれにしますか

ボールペンの軸の色はどれにしますか

必要なときに取り出して使うようなボールペンは、役目や機能、インクの色などが普遍性を体現する部分として…

黄色い幸せと赤い色の充実

黄色い幸せと赤い色の充実

文房具には黄色に着色されたものや、黄色の印象の物体が多い事実には誰もが気づくことが出来る。黄色が文房…

猫に分度器、小鳥にコンパス

猫に分度器、小鳥にコンパス

文房具は多くの場合、使う対象を目で見ながら手で使う。はじめて使おうと思った時に感覚的に正しく使えてし…

白い色は僕にどのように作用するのか

白い色は僕にどのように作用するのか

白い色の芯の鉛筆を買い集めるというアイディアを得てから、白い色からの力が僕に作用を及ぼし始めた。どん…

十二色のチョークと八色のチョコレート

十二色のチョークと八色のチョコレート

最近は学校での電子黒板の導入も進み、チョークや普通の黒板は遠いものになりつつあるのかもしれない。ドイ…

窓ガラスに描くためのクレヨンをどうぞ

窓ガラスに描くためのクレヨンをどうぞ

クレヨンで窓ガラスに落書きをした、という記憶は誰にもあるかもしれない。そんな時に使うのがワックス・ク…

色は概念だ、物語だ、言葉には色がある

色は概念だ、物語だ、言葉には色がある

色とは何か。どの色もそれぞれ自分を主張し、他のすべての色とは異なっている。色に言葉で呼び名をつけるの…

白い芯の鉛筆にたどりつく

白い芯の鉛筆にたどりつく

趣味で鉛筆を買い集めていたら、白い芯の鉛筆に気持ちが傾き、集めたのはなんと35本。白い色とは何か、を…

消すことによって生まれる新たな可能性

消すことによって生まれる新たな可能性

消しゴムは間違えて書いたものを消し去る道具、と考えるのは不毛の極みだ。消しゴムは、実は、まったく新た…

短くなった鉛筆はすべてタリスマンだ

短くなった鉛筆はすべてタリスマンだ

短くなった鉛筆をどうするか。タリスマン(お守り)としていつも持ち歩くのがよい。その際には補助軸に逆さ…

彼は鉛筆を削りながら交差点を渡っていった

彼は鉛筆を削りながら交差点を渡っていった

A4サイズの四百字詰め原稿用紙、赤い軸の鉛筆、芯ホルダー、黄色い鉛筆削り。20代の頃、神保町の出版社…

鉛筆を買う、という趣味の始めかた

鉛筆を買う、という趣味の始めかた

文房具店でふと気まぐれを起こし、気に入った鉛筆を折に触れて三本、四本と買っては鉛筆立てに立てていく。…

オートポイントというアメリカらしさ

オートポイントというアメリカらしさ

まだ原稿が手書きだった時代、一番活躍したかもしれないと片岡義男が考える筆記具が、オートポイントのシャ…

子猫も呆れるノートブックの貯蔵量

子猫も呆れるノートブックの貯蔵量

本棚三つ分、以前は二十年ものもあったというノートブックのストックたち。なぜ十年間も寝かせるようなもの…

絵本をひらけ 第十二回 学級図書の日々を思い出しながら

絵本をひらけ 第十二回 学級図書の日々を思い出しながら

学級図書は読んだことはある方も多いと思いますが遊んだことはありますか。日本の学級図書は片岡義男にとっ…