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評論・エッセイ

鉛筆を買う、という趣味の始めかた

文房具店でふと気まぐれを起こし、気に入った鉛筆を折に触れて三本、四本と買っては鉛筆立てに立てていく。一杯になったら一本ずつ抜き出しては観察する。実に面白い。色鉛筆なら一本づつ、箱買いに缶買い、使うのではなく買うための鉛筆だからどんどんデッド・ストックが増えていく。まさに「趣味としての」鉛筆買いだ。

底本:『なにを買ったの? 文房具。』東京書籍 二〇〇九年

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