先見日記 マイ・ファニー・ヴァレンタイン
1940年代のアメリカで大変な人気のあった女優に、リタ・ヘイワースという人がいた。ごく簡単に言うと、セクシーな美人女優だ。心ここにあらず、という雰囲気がほとんど常にごく淡くあり、それがもの憂い影となって、彼女ぜんたいの魅力を高めていた。「彼女は生まれついての踊り手だ」と、フレッド・アステアが評したほど、踊りのうまい人でもあった。代表作は1946年の『ギルダ』だということになっている。
このリタ・ヘイワースが、いろんな映画の中で歌を歌った。その歌を32曲集めて、二枚組のCDにしたものを僕は持っている。1957年に出演した…
『先見日記』二〇〇五年三月二十九日
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