先見日記 短編小説集の校正刷り
5月に刊行される予定の僕の短編集『物のかたちのバラッド』の校正刷りを、つい先日、読み終えた。主人公のありかたが、8篇の短編のなかに共通していて、物語がひとつずつ進んでいくにつれて、主人公の立脚点も進化していく、というような工夫をしたつもりの短編集だ。8篇の題名を順番にならべてみよう。
『バスを待つうしろ姿』
『紙の上に鉛筆の線』
『後悔を同封します』
『坂の上の焼き肉の店』
『都電からいつも見ていた』
『もう痛くない彼女』
『いまはそれどころではない…
『先見日記』二〇〇五年二月二十二日
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