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僕の国は畑に出来た穴だった 3
前回(2) この作品は、『日本語の外へ』「第2部 日本語──ペシミズムを越えようとしていいのか」 に収録されたものです。 3  幼い僕が初めて自分の国というものに気づいたら、その国は戦争をしていた。戦争をしていたという言…
[エッセイ]  2019年7月19日 15:20
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僕の国は畑に出来た穴だった 2
前回(1) この作品は、『日本語の外へ』「第2部 日本語──ペシミズムを越えようとしていいのか」 に収録されたものです。 2  まだごく幼い僕がふと気づいたら、日本つまり自分の国は勝つはずのない戦争をしていた。勝つはずの…
[エッセイ]  2019年7月19日 15:10
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僕の国は畑に出来た穴だった 1
この作品は、『日本語の外へ』「第2部 日本語──ペシミズムを越えようとしていいのか」 に収録されたものです。 1  僕はいま一枚の写真を見ている。八十センチ四方ほどの大きさにプリントされた、黒白の航空写真だ。ニメートルほ…
[エッセイ]  2019年7月19日 15:00
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コニカC35
 コニカC35が発売されたのは、昭和四十三年だという。その頃の僕は、どうやら大人になっていた。しかし、昭和四十三年とだけ言われても、思い出す時代のディテールも実感もほとんどない。西暦になおして一九六八年とすると、自分の年…
[エッセイ]  2018年12月3日 00:00
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古書の世界では東京と江戸、戦後と戦中がフラットにつながっている
三千冊の古書の題名が並ぶ目録  駿河台下の交差点の北東側、明大通りから入った道に小川町郵便局があり、確かその左隣に、東京古書会館という建物がある。ここでは古書の展示即売会がおそらく毎月、いくつもおこなわれている。  その…
[エッセイ]  2018年11月14日 00:00
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ラディカルさの筋道
この作品は、『日本語の外へ』「第1部 アメリカ──遠近法のなかへ」 に収録されたものです。  一九四二年十二月のあの日曜日、ジョージ・ブッシュは教会での礼拝へいく途中、あるいは帰り道、大学のキャンパス内を歩いていた。日本…
[エッセイ]  2018年9月7日 00:00
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アメリカ国内文脈ではなく、世界文脈の英語を
この作品は、『日本語の外へ』「第2部 日本語──世界とは母国語の外のこと」 に収録されたものです。  アメリカの人たちがアメリカ国内で日常生活を送っていく文脈のなかで使う、彼らにとっての母国語つまり普通に言われているとこ…
[エッセイ]  2018年9月5日 00:00
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「モースト・インポータント」とは?
この作品は、『日本語の外へ』「第2部 日本語──世界とは母国語の外のこと」 に収録されたものです。 「大統領とのフレンドシップはモースト・インポータント」なものです、と日本の首相がアメリカのTV番組で言うとき、そのフレン…
[エッセイ]  2018年8月27日 00:00
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小さく三角形に折りたたんだ星条旗
この作品は、『日本語の外へ』「第1部 アメリカ──遠近法のなかへ」 に収録されたものです。  ハンティントン・ビーチから海に向けて突き出ている桟橋の途中にある食堂で、僕は彼とふたりで遅い昼食を食べていた。彼は僕より年上の…
[エッセイ]  2018年8月24日 00:00
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仕事をすませて家へ帰ろう
この作品は、『日本語の外へ』「第1部 アメリカ──湾岸戦争を観察した」 に収録されたものです。  十二月七日に日本で放映されたCBS『イーヴニング・ニュース』のなかに、大量に召集されたナショナル・ガードが、彼らのコミュニ…
[エッセイ]  2018年8月13日 00:00
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ヘリコプターは上昇し飛び去った
この作品は、『日本語の外へ』「第1部 アメリカ──湾岸戦争を観察した」 に収録されたものです。  クエートの若い人たちは、戦争のあいだ、カイロに逃げていた。そこでいつもとおなじような生活をしていた。夜になればディスコとい…
[エッセイ]  2018年8月10日 00:00
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キノコ雲の切手
この作品は、『日本語の外へ』「第1部 アメリカ──遠近法のなかへ」 に収録されたものです。  第二次大戦シリーズという組み切手を、アメリカの郵便公社は一九九一年から発行してきた。やがてなにかあるかな、と僕は思わないでもな…
[エッセイ]  2018年8月5日 00:00
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