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エッセイ『ハードボイルド音楽との再会』12作品を公開

『翼の王国』(全日本空輸/2006年4月〜2007年3月号)掲載の『ハードボイルド音楽との再会』12作品を本日公開いたしました。1950年代〜70年代頃までの、探偵や刑事を主人公としたアメリカのTV番組や映画のサウンドトラック盤についてのエッセイです。

作曲家・ヘンリー・マンシーニがつくりあげた連続TVドラマ『ピーター・ガン』のLP。この作品は当時の西海岸で可能だったベスト・オヴ・ザ・ウェストとも言えるメンバーによって作り上げられた。ドラマの場面や状況に沿う、素晴らしい演奏作品だ。この表現力には20代の片岡義男も惹かれたという。

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ジョニーという名前はたくさんいる。その中のジョニー・スタッカートをご紹介しよう。連続TVドラマの主人公で探偵業のストレスをジャズ・ピアノで解消するという実に格好いいハードボイルドな探偵だ。ドラマのサウンドトラックは映画『大脱走』や『荒野の七人』などで有名なエルマー・バーンスタイン。レナード・バーンスタインじゃありませんよ。

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私立探偵マイク・ハマーについて名前だけなら知っている人も多いだろう。そのTVシリーズで使われた音楽は作品の邪魔をしないごく軽度の、しかし聞いていて心地のよいモダン・ジャズだった。作曲のデイヴ・カーンとメルヴィン・レナード、編曲と指揮はスキップ・マーティンたちの天才技が目の前に蘇る。

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デイビッド・ジャンセンという俳優が連続TVドラマで演じる最初の役となった、私立探偵リチャード・ダイアモンド。今回紹介するジャズLPは主人公のためのテーマ集のようである。こちらを作曲したのがカリフォルニア育ちのピート・ルゴロである。カリフォルニアを舞台としたドラマには最適なジャズ音楽になった。

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ロジャー・スミスが演じた私立探偵ジェフ・スペンサーが登場する『サンセット77』という連続TVドラマがある。このドラマに登場するエドワード・バーンズが演じるクーキーに人気が集中した。車を駐車場へ停める係の青年がLPジャケットに載るような事になるとは実に不思議な作品である。

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アメリカのポピュラー音楽に馴染みがある人なら、きっと片岡義男のようにラルフ・マーテリーを知っているだろう。『私立探偵のための音楽』のLPジャケットには彼が探偵の格好で決めているのが実に面白い。曲と合わせて1950年代の空気感を感じてみて欲しい。

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主人公・私立探偵ハーパーをポール・ニューマンが演じ、ローレン・バコールらが出演する映画『動く標的』(1965)のサウンド・トラックLPを紹介する。作曲家ジョニー・マンデルの抒情感を感じられる音楽が詰まったLPを片岡義男は特価の65セントで購入したという。

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『ギャングの連中と正義の味方』と名付けられた犯罪メロドラマの傑作場面集LP。ジャケットもタイトルも実に様式的とも言えるが、ハードボイルドな台詞様式、アメリカ英語が強力に持つ様式の再生産能力について学び直せる作品だ。

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警部補フランク・バリンジャーが活躍するドラマ『シカゴ特捜隊』(後に『鬼刑事バリンジャー』に改題)。このシリーズ作品の中で使用された音楽をまとめたLPは実に興味深い体験をさせてくれる。収録された12曲の構造はどれもほぼ同じ。ただ、聞いていくことで次々にエモーションへと転化され、同じ気分が維持される。それが自分にもたらすものは叙情的な懐かしさだろうか。

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片岡義男が忘れかけていた自分を思い出す事になる連続サスペンス・ドラマの主題曲をまとめたジャズの小品集。現実を抽象化した想像の中では世界はすべてモノクロームだったはずではないかと彼は言う。思い出した感情を自分に「忘れるなよ」と伝える部分は実に片岡義男らしい。

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私立探偵フィリップ・マーロウのテーマ曲である『メイン・タイトル』と『エンド・タイトル』をつなげて聞くことで映画自体の構造までも音楽から鮮明に感じ取れる。事件を謎のままにしておこうとする側と解き明かそうとする側、映画の場面展開に沿った音楽にするとこうなるというお手本のようなサウンド・トラックLPを紹介する。

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『TV ACTION JAZZ!』と書かれたLPには1950年代のアメリカのTVで人気のサスペンス・ドラマに使われた様々な主題曲がモダン・ジャズとして編曲されて収録されている。大衆に愛された曲が国内最高の演奏で織りなされることで、大衆から遠いところに行ってしまうという試みだったのではないか。

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2022年4月26日 00:00 | 電子化計画

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