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評論・エッセイ

ハードボイルド音楽との再会 ビッグ・バンドの硬派なスイングが1950年代の終わりを見届けた

ラルフ・マーテリーは、ビッグ・バンドによるスイングを、バンド・ビジネスとしてその終焉まで続けた、最後のひとりだった。LP『私立探偵のための音楽』のジャケットには、彼が探偵ふうにきめて写っている。このLPを通して聴くと、爽快さのあと味のなかに、1950年代の最後部を見る思いがする。

底本:『翼の王国』二〇〇六年九月号

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