『ことばと』vol.5に片岡義男の短編小説が掲載
書肆侃侃房発行の文学ムック『ことばと』vol.5(4月20日発売)の特集「ことばとわたし」の中に、片岡義男の短編小説『ブカレストから来た』が掲載されています。
日本で生活し、日本の季節について自分の日本語で小説を書くためにルーマニアから日本へ来た女性、スヴェトラーナ。小説家の「僕」は彼女をモデルにして小説を書くことを思い立ち、彼女と喫茶店で会います。登場する二人はそれぞれ「小説を書こうとしている人」「小説を書く人」ですが、「書こうとしている人」は外国人です。会話の中では外国人の彼女が覚え、ノートにメモしたという日本語の数々が散りばめられており、読者もそれを楽しみながら読める仕掛けになっています。
■関連作品
2022年4月22日 17:45 | 片岡ニュース