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評論・エッセイ

ハードボイルド音楽との再会 モノクロームの光景への緊張した叙情の視線とは

1959年録音、連続サスペンス・ドラマの主題曲を収めたジャズ小品集。所収の『リフ・ブルース』を繰り返し聴いていくと、危うく忘れかけていた自分を思い出す。現実を抽象化した想像のなかでは、世界はすべてモノクロームだったはずではないかと。モノクロームとは緊張であり、それは叙情そのものだ。

底本:『翼の王国』二〇〇七年一月号

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