エッセイ『ピーナツ・バターで始める朝』より8作品を公開
エッセイ『ピーナツ・バターで始める朝』(東京書籍/2009年)より8作品を本日公開いたしました。
シャーロック・ホームズを原文のコンプリートで持っていたいという願望。気に入った版を持っていたいだけではなく、初めて読んだ日本語訳の印象が記憶に色濃いからだという。
小田急線の電車のなかで、コダワラという地名を聞いた。聞き間違いかと思って、注意して会話を聞いてみたらどうやら小田原の事をコダワラと言ってたのです。
世界でもっとも多くの人に録音された歌は「枯葉」らしい。それに次ぐものを探すと、「ベッサメ・ムーチョ」だというがピンと来る人はいるでしょうか?
片岡義男が時々話題に出すモールスキンの手帳。買うだけ買って使われない手帳に、どう思われてしまうのだろう思いを巡らせた。
1964年、片岡義男は20代。その頃、ブレンダ・リーが日本でヒットしていた。その歌声からは激変する60年代の終わりを告げるよう感じたという。
かつてのアメリカは工場労働者が栄える国として讃えられたそうだ。そんな労働者たちは自国の経済変化をいち早く、深刻に受け取る人たちだった。
片岡義男が20代前半の頃は、全国津々浦々にバーがあった。見ず知らずのバーに行き、隣にホステスがついてくれる。今、思い浮かべるバーとは全く違った雰囲気です。
戦後の日本において、アメリカやヨーロッパの大衆文化は閉ざされていた。そんな欧米大衆文化鎖国時代も1960年代には開国されていくようになっていったのです。
2023年1月31日 00:00 | 電子化計画