読みそこなったいくつかの物語
僕が二十代前半の頃は、日本全国いたるところにバーがあり、たいていの店は盛況をきわめていた。見ず知らずのバーに入り、カウンターのストゥールにすわるだけで、バーテンダーは手の空いているホステスをひとり、僕の相手役として隣のストゥールへ呼んでくれて、まったく初対面の女性と隣り合ってすわることができた。
初出:『Whisky Voice』サントリー 二〇〇八年 夏
底本:『ピーナツ・バターで始める朝』東京書籍 二〇〇九年
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僕が二十代前半の頃は、日本全国いたるところにバーがあり、たいていの店は盛況をきわめていた。見ず知らずのバーに入り、カウンターのストゥールにすわるだけで、バーテンダーは手の空いているホステスをひとり、僕の相手役として隣のストゥールへ呼んでくれて、まったく初対面の女性と隣り合ってすわることができた。
初出:『Whisky Voice』サントリー 二〇〇八年 夏
底本:『ピーナツ・バターで始める朝』東京書籍 二〇〇九年
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