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評論・エッセイ

一冊の小説を読む途中

かつてアメリカは中産階級の栄える国として讃えられた。しかし、中産階級とは、つまりは工場労働者のことだった。だから彼らは、世界の変化によってもたらされる自国の経済の変化を、常にまっ先に、そしてもっとも深刻に、受けとめざるを得ない人たちだった。

初出・底本:『ピーナツ・バターで始める朝』東京書籍 二〇〇九年

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