中公文庫『津々浦々の味』に片岡義男作品が収録
7月23日発売の『津々浦々の味 作家が綴る食随筆』(中公文庫、木村衣有子編)に、片岡義男のエッセイ「瀬戸の潮風、うどんの香り」が収録されています。

本書は北海道から沖縄まで、昭和の作家たちが綴った味わい豊かな食随筆を集めたもので、文庫オリジナルのアンソロジー集です。
「瀬戸の潮風、うどんの香り」は、『ピーナツ・バターで始める朝』(東京書籍/2009年刊)に収録されているエッセイで、片岡義男が岡山県玉野市の宇野駅と香川県高松市の高松駅の間で運航されていた「宇高連絡船」(1991年に廃止)に初めて乗った際、昆布といりこ(煮干し)による出汁の香りに惹かれ、船の中にある店で讃岐うどんを出港前に食べた経験を綴ったものです。
本書では香川県の味としてもうひとつ、四方田犬彦さんのエッセイ「讃岐うどん」も掲載されていますが、片岡は出汁の香りから、四方田さんは人々の動きからうどんにたどり着いており、「片岡義男の方が早くたどり着いたのは、幼児からローティーンまでを瀬戸内で過ごしたからだろう」と、編者の木村さんは解説で書いています。
■関連作品
・『少年食物誌』
・『トマト、胡瓜、豆ご飯、薩摩芋』
・『蟹に指をはさまれた』
・『銀の鱗に陽ざしを受けて』
・『まっ赤なトマトの陽焼けした肩』
2026年7月28日 15:30 | 片岡ニュース
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