VOYAGER

片岡義男.com 全著作電子化計画

MENU

お知らせ

『ヘイルメリーマガジン』3月号で片岡義男作品の文体について紹介

発売中の『ヘイルメリーマガジン』(HailMary Magazine)2022年3月号(Vol.70)の「Wide Receiver’s Report for Men」コーナーで「片岡義男が表現した美しくリアルな描写。」と題した見開き記事が掲載されています。

本文ではいわゆる「ハードボイルド文体」「乾いた筆致」と言われる片岡義男の文体について『彼のオートバイ、彼女の島』の本文を引用しながら、「当時片岡義男が書きつづけたテキストは、まちがいなくアメリカ的だった。乾いた荒野のなかでずっと愛車を走らせるように、そこにある事実や情景や会話を延々並べながら、行間にある機微を読ませようとする手法で彼は文を書きつづけた」「片岡義男は、文学あるいはジャーナルというフィールドでアメリカの日常をあざやかに切り取り、それを日本人の暮らしのなかに行間をもって注ぎ込むことに成功したライターだと言える」と書いています。
また、片岡が訳したJ・ホプキンスの『エルビス』と村上春樹さん翻訳の『グレート・ギャツビー』のあとがきの比較、90年代以降にペンを写真機に持ち替えリアルな日常を美しく切り取った片岡の写真についても触れています。

『ヘイルメリーマガジン』2022年3月号はこちら

■関連リンク

小説『彼のオートバイ、彼女の島』
エッセイ『彼のオートバイ、彼女の島』
写真エッセイ「東京を撮る」シリーズ
エッセイ「なぜ、そんな写真を撮るのか」
わたしの片岡義男 No.9|持田泰『ポスト高度経済成長期文学としての初期片岡義男』

2022年2月22日 11:38 | 片岡ニュース

このエントリーをはてなブックマークに追加