自動車Webメディア『KURU KURA』に「片岡義男の『回顧録』#4が掲載
自動車Webメディア『KURU KURA(くるくら)』に「片岡義男の『回顧録』#4──Bobby’s Girlが名付け親〜『ボビーに首ったけ』とヤマハRD250」が掲載されました。
『ボビーに首ったけ』は雑誌『子どもの館』(福音館書店/1983年に休刊)1977年3月号に掲載された短編で、1985年に吉田秋生さんのキャラクターデザインでアニメーション映画にもなりました。吉田さんの描いた主人公「ボビー」の表紙に惹かれて文庫本を購入した方も多いことでしょう。
片岡義男によるとこのタイトルは、マーシー・ブレイン(マーシー・ブレーン/Marcie Blane)が1962年に歌った「Bobby’s Girl」という曲の日本語題名から借用したもので、「首ったけ」という自身にとっては相当に古めかしい言葉が面白く、印象に残っていたとのこと。その後、短編を書いた際に題名のつけようがなく苦心していた際にこのタイトルをふと思い出し、そのまま使ったということです。
片岡作品には洋楽の邦題をそのまま短編小説のタイトルに使ったものがいくつかあります。特に10ccの『人生は野菜スープ』は、これまで3作品に使われています(注:記事が書かれたのは2017年のため、この時点では2作品)。
記事後半の「YAMAHA RD250ミニヒストリー」では、『ボビーに首ったけ』に登場するヤマハRD250が、当時の若者たちに「速いオートバイ」として好まれていたことや、2サイクルエンジンの普及に果たした役割などを歴代のモデルとともに紹介しています。
(なお、このエッセイは『JAF Mate』2017年2・3月号掲載の「片岡義男の『回顧録』④」を元にした記事です。記事内容は年月も含め公開当時のものです)
■関連作品
・『人生は野菜スープ』(1976年版)
・『人生は野菜スープ』(2015年版)
・『人生は野菜スープ』(2021年版/「短編小説の航路」シリーズ)
・『夕陽に赤い帆』
・『昨日は雨を聴いた』
・『雨の伝説』
2024年8月22日 14:45 | 片岡ニュース
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