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エッセイ『なにを買ったの? 文房具。』より11作品を公開

『なにを買ったの? 文房具。』(東京書籍2009年)より11作品を本日公開いたしました。

文房具店でふと気まぐれを起こし、気に入った鉛筆を折に触れて三本、四本と買っては鉛筆立てに立てていく。一杯になったら一本ずつ抜き出しては観察する。実に面白い。色鉛筆なら一本づつ、箱買いに缶買い、使うのではなく買うための鉛筆だからどんどんデッド・ストックが増えていく。まさに「趣味としての」鉛筆買いだ。

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趣味で鉛筆を買い集めていたら、白い芯の鉛筆に気持ちが傾き、集めたのはなんと35本。白い色とは何か、を考えながら閃いたのは、鉛筆を生け花のごとく「生ける」というアイデア。選んだ鉛筆はアメリカで1865年創業のジェネラルズというメーカーのチャーコール・ホワイト558番。そしてそれにふさわしい器とは……。

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色とは何か。どの色もそれぞれ自分を主張し、他のすべての色とは異なっている。色に言葉で呼び名をつけるのは、多くの場合難しい。そこをなんとかしようと思えば比喩に頼るほかない。そしてひとたび名前を与えられた色は、それぞれの物語を持ち始める……。20色の絵の具を撮ったポジ・フィルムを見ながら、色に対する様々な思いが交錯する。

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クレヨンで窓ガラスに落書きをした、という記憶は誰にもあるかもしれない。そんな時に使うのがワックス・クレヨンだ。布できれいに拭き取れる。でも、大人になっても落書きの最初に書く文字が○○というのは、まさに三つ子の魂なんとやら。ワックス・クレヨンに加え色鉛筆・水彩色鉛筆としても使える三角軸の色鉛筆もある。

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最近は学校での電子黒板の導入も進み、チョークや普通の黒板は遠いものになりつつあるのかもしれない。ドイツ製のチョークは定番の白、赤、黄だけでなく12色もある。同じ店で入手したベルギーのチョコレートの包装紙の色は8種類。チョークの色とチョコの包装紙の色は、そのニュアンスや取り合わせに共通するものがあるのかもしれない。

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白い色の芯の鉛筆を買い集めるというアイディアを得てから、白い色からの力が僕に作用を及ぼし始めた。どんな内容か、どこへ向かう作用かはまだはっきりしない。鉛筆だけではなく、白い色の文房具がもたらす影響はペンやオイル・パステルにも及ぶ。その世界を写真に収めた。

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文房具は多くの場合、使う対象を目で見ながら手で使う。はじめて使おうと思った時に感覚的に正しく使えてしまう場合の方が多いのではないだろうか。ここで紹介する文房具は、人生そのものかもしれない。それらを作り、使うことは人間が世界を作り変える試みにもつながっている。

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文房具には黄色に着色されたものや、黄色の印象の物体が多い事実には誰もが気づくことが出来る。黄色が文房具に選ばれているのは、さあ、やろうと決意させる力や達成感を約束してくれる色が黄色だからなのだろうか。

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必要なときに取り出して使うようなボールペンは、役目や機能、インクの色などが普遍性を体現する部分として存在する。ただ、個別化のためか軸の色については自由で幅が広い。色違いが成立するのは最も少なくても三色以上だが、十色近いものもある。

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本棚三つ分、以前は二十年ものもあったというノートブックのストックたち。なぜ十年間も寝かせるようなものが出るくらい収集するのか……それはノートブックたちが片岡義男を呼んでいるからだという。ただ一匹の子猫は、積み上げられたノートブックを呆れた表情で見ているに違いない。

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片岡義男がノートブックに真面目に向き合った体験の一番最初は、作文用のコンポジション・ブックだという。今でもMeadのノートブックを手に取りページを開くと、質感は変わっていても、子供の頃の自分が現在の自分の中に出現するをの自覚できるという。

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2022年5月17日 00:00 | 電子化計画

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