短編３作品を公開！
雑誌『ＪＪ』（光文社）に1981年1月号から連載された短編連作『この美しい人たちについてぜひ語りたい』からの２作品と、『Kissing「キス・キス・キス」』に収録の『ＯとＫの微妙な中間』を公開しました。
キャロル・キングが1930年代から1940年代にヒットしたスタンダード曲ばかりで新しいLPを作るという。そこで選ばれた昔の曲は、男と女が恋や愛の世界で対等に描かれた歌だった。この観点から選ばれた曲とキャロル・キングとの取り合わせは実に面白い。
朝八時半。昨晩、友人の女性とともに飲んだコーヒーを思い出しながら熱いコーヒーを飲む。昨夜、彼女はモーニング・コーヒーにまつわる、ある一人の女性と男性の話を語った。「朝のコーヒーを一緒に飲みたい」という言葉も、こんな風に伝えれば素敵なエピソードになる。
彼女にとって今最も恋人に近い存在の彼。東京に住む彼女が沖縄に住む彼と久しぶりに会うと、遠い世界にいる人のように感じてしまうが、その気持ちはずっと変わらない。一年ぶりの口づけを記念写真にするという、素敵なアイデアを考えついた彼女は彼にどのような気持ちを伝えるのだろうか。
2022年5月13日 00:00 ｜ 電子化計画
