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書評

名曲を生み出したスリルに満ちた共同作業

〈書評〉佐藤剛著『「黄昏のビギン」の物語』

『黄昏のビギン』という歌謡曲は一九五九年、昭和三十四年、水原弘の二枚目のシングル盤レコード『黒い落葉』のB面として発売されたものだ。『黒い落葉』は一枚目の『黒い花びら』のようなヒットにはならず、したがってB面の歌とともに、発売とほぼ同時に、忘れられた。
 昭和三十四年の日本は、しばしば語られるとおり、皇太子の結婚パレードがあり、沿道に五十三万人の見物人が出て、TV中継を一五〇〇万人が視聴し、TVの受信契約数はパレード直前に二〇〇万を突破した、という…

底本:『週刊朝日』2014年9月12日号

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