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評論・エッセイ

道という道をぜんぶ

 いつごろから思いはじめたことなのか、自分自身でもはっきりしないのだが、かねてよりぼくとしてはかなり執着して考えつづけていることのひとつに、日本じゅうの道路という道路をすべて体験してみたい、というおかしな願望がある。
 日本全国にいったいどのくらい道路があるのかぼくは知らないが、すべての道路を一本につなげてひきのばしたなら、たいへんな長さとなるにちがいない。人がとおるために人がつくった道はぼくにとってすべて道路だから、日本じゅうの道という道をぜんぶ知りたい、ということになってくる。
 そして、この場合、知り…

『ターザンが教えてくれた』角川文庫 1982年

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