岡崎武志さんがブログで『スローなブギにしてくれ』を紹介
文筆家の岡崎武志さんが春陽堂書店のサイトで連載中のブログ「オカタケの『ふくらむ読書』」で、片岡義男の『スローなブギにしてくれ』について書かれています。
岡崎さんは『本の雑誌』2024年12月号の特集「あの頃、君は読んでいた。」の座談会「紅白懐ノベ合戦!」の中で片岡義男作品について言及されており、この座談会の準備として、ご自身が所有の『スローなブギにしてくれ』(角川文庫版/1984年8月発行・25版)を再読されたとのこと。
片岡作品の文体について岡崎さんは「片岡の描写には甘さも重苦しい心理描写もない。軽い、というのともまた違う。独特の浮遊感で、これまでの近現代日本文学にはない小説の世界を切り開いた」と書かれています。
そしてもうひとつの新しさとして「バイクというメカニズムを正確に文章化した、ほとんど日本初に近い『バイク小説』であった」という点や、主人公のゴローが移動するルートが具体的であり、かつ的確であることも指摘されています。
【関連作品】
・『スローなブギにしてくれ』(収録作品含む)
・「スローなブギにしてくれ」(エッセイ)
・「対談 片岡義男×浅野温子 映画『スローなブギにしてくれ』(1981年)公開記念」
2024年12月26日 14:00 | 片岡ニュース
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