『本の雑誌』2024年12月号の特集で片岡義男作品が登場
発売中の『本の雑誌』2024年12月号の特集「あの頃、君は読んでいた。」で、片岡義男作品について言及されています。
このうち、座談会「紅白懐ノベ合戦!」は、1970〜80年代に活躍した、あるいは話題となった作家の中から「紅白懐かしノベル合戦(紅白懐ノベ合戦)」の出場者を決めようというユニークな企画です。岡崎武志、柴田育子、堀井憲一郎の3氏が、当時のベストセラー作品や今は忘れかけられている作品までを、さまざまなエピソードを挟みながら俎上に載せ、紅白懐ノベ合戦の出場者を決めていきます。片岡義男は小峰元、宮本輝、村上春樹、五木寛之の各氏とともに白組の「中入り」での出場者として選出されています。
また「片岡義男からW村上まで ぼくのために書かれた小説」を寄稿された永江朗さんは、かつて上京し一人暮らしを始めた部屋で、片岡義男がパーソナリティーを務めていたFM番組「きまぐれ飛行船」を聴き、小説『ロンサム・カウボーイ』『スローなブギにしてくれ』『マーマレードの朝』などを読んでいたことを書かれています。そして「今読むと、明るく、誠実で、端正な小説群だ」と片岡作品を評しています。また、同じ時期に読んだ村上春樹さんや村上龍さん、中上健次さんら何人かの作家の作品について「(当時)ぼくのために書かれた小説」と思えたかどうか、という視点から当時の読書を回想されています。
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2024年11月19日 11:15 | 片岡ニュース
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