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雑誌「ちくま」に『日本語の外へ』の書評が掲載

 筑摩書房のPR誌「ちくま」2025年1月号にて、片岡義男『日本語の外へ』の書評が掲載されています。著者は編集者で文筆家の仲俣暁生さん。

「日本語に普遍性と公正さをビルトインする」と出されたこの書評で仲俣さんは、『日本語の外へ』が「全体としてみれば一つの長大な国家論・言語論となっており、同じ主題がなんども繰り返され、読者は次第に片岡の独特の言語観、そして国家観に対して自身の立場表明を迫られる」本であること、第1部で論じられる米国社会の疲弊と分断がこの30年で一層進んでいる一方で、第2部で論じられている「日本的システム」が現在ではかなり壊れていることなどを指摘しています。

 そして刊行から四半世紀近い歳月を経て再刊されたこの本を読み直す意味について、当時片岡が指摘した「(日本語による思考と行動による)普遍性と公正さ、その根拠となるべき論理と、日本におけるその不在」を今こそ受け止め、再構築しなければならない、としています。

【関連作品】

『日本語の外へ』(インデックスページ」)

2025年1月6日 12:30 | 片岡ニュース