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小説『ビートルズが来た雨の日』を公開

小説『ビートルズが来た雨の日』(新評社『新評』/1976年12月号掲載)を本日公開しました。

雑誌『新評』に「読切ハードボイルド小説」として掲載された一篇。女性週刊誌のグラビア担当の裕子と、テレビ局の営業マン・恒雄はかつて番組製作の現場にいた時からの付き合いだ。ある日の夜、2人はコロナ・マークIIで超高層ホテルに入っていく。その少し前まで、ふたりは仕事仲間たち5人で別の店で飲んでいた。5人は全員生まれた年が同じであり、アメリカのポップスで育って来た世代でもある。しかしその真打ちは何と言ってもザ・ビートルズだ。10年前の今日は偶然にも彼らが来日した日でもあった。店内に流れていたアルバム『アビー・ロード』のB面、そしてホテルの部屋で流れる『レット・イット・ビー』のメロディー……。音楽に夢中だった18歳の頃の思い出話と、28歳の今のラヴ・ストーリーが交互に語られるこの物語は、『レット・イット・ビー』が流れる部屋で、ジョン・レノンのある言葉で締め括られる。

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2023年5月19日 00:00 | 電子化計画