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小説

ビートルズが来た雨の日

裕子と恒雄を乗せたコロナ・マークIIが六本木で赤信号に引っかかったのは、ビートルズが来日した日のちょうど十年後です。アメリカのポップスからビートルズへと、音楽に夢中だった十八歳の頃の思い出話と、二十八歳の今のラヴ・ストーリーが交差する構成の短編小説は、レット・イット・ビーをBGMに、ジョンのある言葉で締め括られます。

『新評』一九七六年十二月号

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