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短編小説集『短編を七つ、書いた順』から『エリザベス・リードを追憶する』を公開

短編小説集『短編を七つ、書いた順』(幻戯書房/2014年)所収の『エリザベス・リードを追憶する』を本日公開しました。

花村祐介と芹沢浩平は同じ劇団に所属する俳優で、ともに36歳で独身だ。ある日、夕食後に歩きながらたまたま見つけた、飲み屋が連なる路地。その片側に並んで立つ3軒の店には順に「すみれ、タンポポ、れんげ草」という名前がつけられていた。すみれはバー、タンポポはスナック、れんげ草は飲み屋だ。2人は1時間後に「タンポポ」で落ち合うことを約束し、芹沢は「すみれ」へ、花村は「れんげ草」へと入っていく。幻のような路地の、それぞれの店で2人は忘れがたい体験をする。後日、夕食のために再び会った2人が先日と同じ路地で見たものとは……。昭和の時代の小さなバーや飲み屋なら、こんなことがあり得たかも知れない、と思わせてくれる物語。

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2023年4月21日 00:00 | 電子化計画

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