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小説『豆大福と珈琲』から1作品を公開

短編集『豆大福と珈琲』(朝日新聞出版/2016年)からの1作品を本日公開しました。

 デビューして20年になる作家の矢吹雄一郎は、小説雑誌の編集者・山崎から、デビュー作のことを書いて欲しいという依頼を受ける。矢吹は20年前に短編小説のためのメモを書いた、神保町の喫茶店・ミロンガとラドリオのある路地を訪れ、当時のことを思い起こしながら依頼された原稿の構想を練る。その後、デビュー時の担当編集者で今も出版社にいる近藤に会いに行った矢吹は、その頃行きつけだったバーにいた女性が経営する、西荻窪の喫茶店へ行くことになる。そこは山崎が常連として通う店でもあった。懐かしい胡瓜のサンドイッチを食べ、珈琲を見つめる矢吹に近藤が言う。
「そのコーヒーが小説になるんだ」。

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2022年10月28日 00:00 | 電子化計画

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