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小説『豆大福と珈琲』から1作品を公開

『豆大福と珈琲』(朝日新聞出版/2016年)から1作品を本日公開しました。


 主人公はイラストレーターの瀬川修司。彼の父親は喫茶店を営んでおり、瀬川の同級生の杉浦綾子はその喫茶店で一時期働いていた。その人柄と手腕を見込まれた彼女は新しい店を任され、父親が経営していた店は、やはり瀬川と同級生の長野真紀子が引き継いだ。ある日、瀬川は商店街に新しくできた鯛焼きの店で鯛焼きを買い、それぞれの店へ行く。
 片岡義男には、東京の西側、主に世田谷区周辺の私鉄沿線の町を舞台にした短編小説群があり、この作品も、ある私鉄沿線の町で生まれ育った同級生の男女が、同じ町で仕事に就いて生活している様子が具体的に描かれている。都会とは一味違う東京生まれの生活者の物語。『鯛焼きの孤独』など多くの短編で重要な役割を果たす鯛焼きが、ここでも物語の中心に置かれている。。

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2022年10月21日 00:00 | 電子化計画

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