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片岡義男.com 全著作電子化計画

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小説『音楽のきこえる話』より3作品を公開

小説『音楽のきこえる話』(野性時代/1978年)より3作品を本日公開いたしました。
※曲名部分をクリックすることで、タイトルの元となった曲が聴けます。

1.5トン積みのディーゼル・トラックが高速神奈川1号横羽線を突っ走る。待ったなしの忙しいハードな仕事の中で休む間もなくこてんぱんに使いこまれてきたトラックだ。やがて高速を降りたトラックは、歩道にある電話ボックスを目指して突っ込み、その脇に急ブレーキで止まった。電話ボックスに入り、硬貨を突っ込みダイアルを回す運転手。誰に電話をしているのか、そしてその電話はつながるのだろうか。
(エリック・クラプトン「いとしのレイラ」

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盛り場の夜はこれから、という時間に雨が降り始めた。頰を撫でる風に、雨の香りが漂う。黄色いタクシーから降りて来て薬局へ入る一人の若い女性。そこで彼女は、濃紺のスーツをお洒落に着こみ、雨を見ながら鼻歌で演歌を歌っている若い男に話しかける。
(八代亜紀「なみだ恋」

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アメリカ南部の小さな町の、暑くてかなわない真夏の午後。ブライアンをはじめとする五人の少年たちは、たまり場にしている店に集まる。ブライアンが思いついた、高校の同級生であるマーガレットとキスをするという計画を実行するためだ。美人でグラマラス、身持ちが固く、誰ともキスをしたことのない彼女。果たして計画はうなくいくのだろうか。
(パティ・ペイジ「テネシー・ワルツ」

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2022年8月19日 00:00 | 電子化計画