岩波書店『図書』にて連載中の片岡義男エッセイ「CDを積み上げる」。今回は「日本の流行歌スターたち」というCDシリーズから歌手・市丸の曲を取り上げます。

市丸は戦前から歌手として活躍し、戦後はラジオ・テレビにも積極的に出演。1969（昭和44）年に文化庁芸術祭賞優秀賞受賞、1980（昭和55）年に第22回日本レコード大賞特別賞を受賞するなど、生涯を芸の道に生きた人です。
市丸が1949（昭和24）年に歌いヒットした『三味線ブギウギ』を片岡義男は当時ラジオで聞いており、歌詞にある「猫も杓子もブギウギ」の「猫も杓子も」の意味を母親に尋ねたといいます。そして母親の関西弁による答えから、ふたつの日本語を覚えたといいます。

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・「渡り鳥と寿司について」
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