町田5、2018年
東京を撮る 13
シリーズ第13回、町田編の5回目になる今作は、2018年6月7日15時50分から同日16時37分までの間に撮られた27点の写真で構成されています。つまり2分に1回以上シャッターを切っているわけです。その視点は上を向き、下を向き、遠くを見て、近くを見ます。その素早い移動は、広く視界を取って見渡すことの重要さと、近くも同時に見て、そして短編小説が頭の中でできあがるという冒頭の文章に呼応して、併せて一つの作品となっています。梅雨入り前の空は16時を過ぎても青く、コントラストが高い写真の眩しさが物語の始まりを予感させます。
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