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評論・エッセイ

パーマの看板

東京を撮る 12

今回の「東京を撮る」は、これまでの「場所」にフォーカスしたものとは違い、現在の日本で失われようとしている風景を捉えた写真で構成されています。それが題名にもある「パーマの看板」です。しかも、6点の写真のうち、片岡義男氏が撮影したものは1点のみ。もはや誰が撮影したかが重要ではなく、「パーマ」の看板がある風景が、かつては至る所にあったという実証写真を残すこと、そして、その写真が、風景としてもとても美しかったことこそが重要で、だから、それは「東京を撮る」として残さなければならなかったということなのでしょう。

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