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わたしの片岡義男

No.15|渡部幻「Back to 1981」

 「片岡義男」との最初の遭遇はよくおぼえている。 1981年の『海まで100マイル』(晶文社)。横型の小ぶりな美しい本で、親の本棚に見つけた。白のペンキで塗装された背の低い自家製の本棚。その一番上の棚に表紙をこちら側に向けてもの静かに置かれていた。まだ11歳の僕は、表紙の写真に見惚れていた。雲ひとつない青空、白い波が横切る海と砂浜、サーフボードを脇に抱えた男性が左に向かって歩いている。写真は佐藤秀明、文を片岡義男とあった。それからというもの、この本を家のあちこちで見かけるようになった。仕事机の上、鏡台の横、枕元、キッチン⋯⋯肩掛けバッ…

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