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評論・エッセイ

遠い昔の日に

 大昔のハワイでは、平民も貴族も、だいたい分けへだてなく平等にサーフィンを楽しんでいた。しかし、やはり貴族たちのほうが、有利だった。アリイと呼ばれていた酋長階級だ。平民のように直接の生産に従事せず、したがってヒマがあったから、アリイは平民よりもサーフィンの技術をみがく機会が多かったようだ。アリイたちは平民よりもたいていの場合、体のつくりが大きく、体格や体力もすぐれ、押し出しも堂々としていた。
 酋長階級の中で自分の地位を保っていくためには、アリイたちは誰もが、肉体的に強くなければならなかった。いろんな格闘技に強く、体力が…

底本:片岡義男エッセイ・コレクション『僕が書いたあの島』太田出版 1995年

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