VOYAGER

片岡義男.com 全著作電子化計画

MENU

お知らせ

角川アニメの知られざる意欲作、『ボビーに首ったけ』のスタイリッシュな魅力とは?

 双葉社が運営するWebサイト「ふたまん+」(Futabanet Manga Plus)の連載【昭和オタクは燃え尽きない】にて、1985年に公開された片岡義男原作のアニメーション映画『ボビーに首ったけ』の紹介記事が公開されています。筆者は高塔琳子さん。

「ふたまん+」サイト画像

 記事ではキャラクターデザインに吉田秋生さん、エンディングのイメージデザインにわたせせいぞうさんを迎えた本作を「44分と短いながらも当時の『シティポップ』な空気感をそのまま閉じ込めたような、極めてスタイリッシュな青春映画」として、そのストーリーとともに紹介しています。
 また、この映画の特筆すべき点として各シーンにおける「空気の描写」を取り上げ、「ストーリー以上に場面ごとの『瞬間』を切り取り共有することに重きが置かれている」ことや、現在再評価されている昭和レトロ、シティポップの源流とも言える描写が詰まっていることなどにも触れています。

『ボビーに首ったけ』の監督は、レナウンのテレビCMなどを手掛けた平田敏夫さん。当時全盛だった角川映画製作の作品ですが、同時上映の超大作アニメーション映画『カムイの剣』(監督・りんたろうさん)の宣伝が中心だったため、公開当時はそれほど目立たずに終わってしまいました。過去にVHSビデオやレーザーディスク化はされているものの、現在ではすべて廃盤となっており、角川映画の特集上映などでしか観る機会がありません。片岡義男の小説世界が最高の映像美で昇華された隠れた名作として、ぜひ何らかの形で再び広く公開されることが望まれる一作です。

■関連作品

・小説『ボビーに首ったけ』
『ボビーに首ったけ』目次ページ
・エッセイ「映画について学んだ日々」

2026年6月10日 18:15 | メディア掲載

このエントリーをはてなブックマークに追加