10月16日、朝日新聞朝刊で連載中の「語る 人生の贈り物」津野海太郎さんの第９回で、1973年に創刊された雑誌「ワンダーランド」のことが語られています。

「ワンダーランド（表記は「WonderLand」）」は1973年７月に晶文社から発行された雑誌で、音楽とカルチャーを中心に据えていました。津野さんが実質的な編集長を務め、植草甚一さんの責任編集という形でスタートしましたが、諸般の事情から第３号から誌名を「宝島」と変更。第６号で休刊します（その後JICC出版局から復刊）。短命だったにも関わらず評判がよかったという話や、当時の雑誌事情なども語られています。

　なお、津野さんは『小さなメディアの必要』（1981）の中で、「ワンダーランド」の編集会議で片岡義男がいくつかの新しい提案をしたことや、連載作品『ロンサム・カウボーイ』の原稿を毎回１晩で書き上げたことなども書かれています。

■関連作品

・『ロンサム・カウボーイ』