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春陽堂書店・関川夏央さんのブログに『ほろり、泣いたぜ』が登場

 作家の関川夏央さんが春陽堂書店のサイトで連載中のブログ『昭和的センス』第14回で、片岡義男の『ほろり、泣いたぜ』を引用しつつ、昭和の歌謡曲と歌謡曲バンドについて書かれています。

関川夏央『昭和的センス』第14回はこちらから。

「揃いの、薄い紫色のジャケット」と題されたこのブログの中で関川さんは、旧知の編集者たちと会した際にNHKで放映されたドラマ『団地のふたり』に話が及んだこと、この劇中で登場人物がみな70年代の流行歌を歌うことなどを紹介した上で、20世紀だった頃によく行ったカラオケで友人が歌うムード歌謡を聴きながら、将来は歌謡曲バンドをやれればいいな、と想像に耽ったことなどを回想されています。

 そして片岡義男の『ほろり、泣いたぜ』(『くわえ煙草とカレーライス』所収)の中で、主人公が加入しているバンド「東京ウエハラリアンズ」が歌手の上原敏(1908〜1944)の代表作「妻恋道中」をコーラスで歌った際の「音の描写」と、それを聞いた初老の男性の褒め方のどちらにも「素養を感じさせる」と書かれています。

 なお、関川さんのブログ『昭和的センス』は『昭和的』のタイトルで4月28日に書籍として発売されます。「揃いの、薄い紫色のジャケット」も本書に収められています。

■関連作品

『くわえ煙草とカレーライス』

■関連リンク

「70代後半の著者に時代と文芸誌が近づいたと実感」『くわえ煙草とカレーライス』書評」
春陽堂書店「関川夏央『昭和的センス』」

2025年4月11日 14:30 | 片岡ニュース