自動車Webメディア『KURU KURA（くるくら）』に「片岡義男の『回顧録』#２──ゴローの若さが、僕に500ccを選ばせた 『スローなブギにしてくれ』とホンダドリームCB500FOUR」が掲載されました。

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1975年に雑誌『野性時代』に発表され、直木賞候補や映画にもなった片岡義男の代表作『スローなブギにしてくれ』。この作品の中で主人公のゴローは、ホンダの500ccのバイクに乗っていますが、当初は750ccで想定していたといいます。もともとのゴローの性格は「口数の少ない実直な男で、やるべきことを正しい順番で正確にひとつずつやっていく男」だったとのことですが、物語を作っていくにつれ、性格自体が変わっていき、それに合わせてオートバイを変更した、と回顧しています。

記事後半には「HONDA CB500FOURミニヒストリー」が掲載されています。当時ナナハン（750cc）に対してややマイナー感のあった500ccというオートバイを敢えて選び、ナナハンの鼻を明かすことを好んだライダーたちがおり、ゴローもそのひとりだったのかもしれない、と発売当時のオートバイ乗りの事情も交えながら、このバイクの開発史やバリエーションを紹介しています。

（なお、このエッセイは『JAF Mate Neo』2016年12月号掲載の「片岡義男の『回顧録』②」を元にした記事です。記事内容は年月も含め公開当時のものです）

■関連作品

・『スローなブギにしてくれ』
・『モンスター・ライド』
・『ハートブレイクなんてへっちゃら』
・『ひどい雨が降ってきた』
・『青春の荒野ってやつ』