4月10日発売予定の新刊『シティポップ短篇集』に、片岡義男が1980年代に執筆した２作品が再録されます。編者は小説家で翻訳家の平中悠一さん。

1970年代から80年代にかけ日本でヒットした音楽ジャンルの一つ、シティポップ。当時はニューミュージックと呼ばれ、山下達郎、竹内まりや、大滝詠一、松任谷由実、角松敏生といったアーティストたちによる、都会的で洗練されたメロディと歌詞が当時の若い世代の心を捉えました。この「昭和のポップソング」が近年、主に海外のアーティストによってSNSなどで拡散され、国内でも人気が再燃しています。その同じ時代に生まれ、シティポップ同様に日本オリジナルの発展を遂げ時代と並走した「都会文学」がありました。この短編集では当時発表された７人の作家による９つの物語を再録し、編者で作家の平中悠一さんが「ライナーノーツ」として1980年代の「都会小説」についての考察を書かれています。
収録されている作家と作品は以下の通り（敬称略）。片岡義男作品は『楽園の土曜日』と『鎖骨の感触』の２作品が掲載されています。

片岡義男『楽園の土曜日』
川西　蘭『秋の儀式』
銀色夏生『夏の午後』
川西　蘭『マイ・シュガー・ベイブ』
沢野ひとし『プリムズをくれた少女』
平中悠一『かぼちゃ、come on！』
原田宗典『バスに乗って　それで』
山川健一『テーブルの上にパンはないけれど、愛がいっぱい』
片岡義男『鎖骨の感触』

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