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小説『フォトーグ』を公開

小説『フォトーグ』(『SWITCH』スイッチ・パブリッシング/2006年1月号~2007年6月号掲載)を本日公開しました。単行本・文庫本未収録の作品です。

1983年4月、大学の芸術学部写真学科を卒業した日比谷恵子は、担当教授の紹介で著名な写真家の事務所でアシスタントとして雇われる。アシスタントとは言っても、そのオフィスのフォトグラファーの1人として、実際に仕事として写真を撮るのがメインだ。1年後、写真家の「窮屈な仕事を充分に体験しておけば、自由とは何かがよくわかるようになる」という言葉を胸に独立しフリーランスとなった恵子は、事務所時代の人脈を手掛かりに仕事をこなしつつ、1日1枚、自身の姿を写真に撮ることを日課としていた。その写真は個展として公開され、さまざまな人との繋がりを生んでいく。恵子が自身の写真を撮る際の詳細な手順の描写、編集者との会話などを通じて、写真とは何か、自分自身を撮ることの意味などが語られていく。写真家・片岡義男による「小説で読む写真論」とも言える一作。

こちらからお読みいただけます

2023年9月1日 00:00 | 電子化計画

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