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小説

フォトーグ

大学の芸術学部写真学科を卒業した日比谷恵子は、著名な写真家の事務所でアシスタントとして雇われます。1年後、写真家の「窮屈な仕事を充分に体験しておけば、自由とは何かがよくわかるようになる」という言葉を胸に独立しフリーランスとなった恵子は、アシスタント時代の人脈を手掛かりに仕事をこなしつつ、1日1枚、自身の姿を写真に撮ることを日課と定めます。雑誌の編集者や友人との会話などを通じ、写真とは何か、自分自身を撮ることの意味などが、女性である彼女の言葉として語られていきます。写真家・片岡義男による「小説で読む写真論」とも言える一作です。

『SWITCH』二〇〇六年一月号〜二〇〇七年六月号

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