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短編小説集『短編を七つ、書いた順』から『グラッパをかなりかけます』を公開

短編小説集『短編を七つ、書いた順』(幻戯書房/2014年)所収の『グラッパをかなりかけます』を本日公開しました。

  夏のある日、作家の諏訪優子は自宅近くの私鉄駅から電車に乗り、ひとつ先の駅で降りた。簡単な買い物を済ませてからコーヒーのチェーン店に入り、ブレンド・コーヒーを飲みつつ短編小説のためのいくつかのメモを、モレスキンの手帳に書き留めていく。相棒は母親がくれたシアトルみやげの腕時計だ。その後、自分の部屋に戻った優子はPCに向かい、先ほどの手帳を元に一気に小説を書き上げていった。その後、自分の部屋に戻った優子はPCに向かい、先ほどの手帳を元に一気に小説を書き上げていく。そのタイトルは『グラッパをかなりかけます』……。片岡義男の短編ではしばしば使われる、短編小説の中に、もう一つの短編小説がある、という入れ子構造の作品。優子が書き上げた小説の主人公は、コミックの原作ライターであり、作家でもある椿野優美子。彼女もまた、諏訪優子の書いた小説の中で、もうひとつのストーリーを作っていく。

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2023年5月12日 00:00 | 電子化計画

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