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片岡義男.com 全著作電子化計画

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写真エッセイ『撮って、と被写体が囁く』を公開

『撮って、と被写体が囁く』(小学館文庫/1998年)を本日公開しました。

 片岡義男は自身の書く小説を写真である、と断言する。その1枚の写真(=場面)はある瞬間を切り取ったものに過ぎないが、それが置かれる場所が最初か最後か、あるいは途中なのか、それによってストーリーは変わっていくという。写真が何枚も連なるそのさまは、まさにコマの連続する映画フィルムに他ならない。片岡本人は自身を「写真と映画フィルムから決定的な影響を受けて小説を書くことになった人」と自らを定義しているほどだ。5つの章からなるこの作品からは、著者の写真論、そしてカメラ、レンズといった機材、さらにはフィルムや被写体への愛情や傾倒ぶりががひしひしと伝わってくる1冊。

※発売当時、テキストと写真が別媒体だったものを電子化に際し一体化しました。また、冒頭に発売当時の本とCD-ROMの写真を挿入、巻末には写真家・佐藤秀明さんによる解説を加えました。

こちらからお読みいただけます

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シリーズ『東京を撮る』
『東京を撮る』は、片岡義男.comだけで読める、片岡義男書き下ろし/撮り下ろしの写真エッセイです。2017年12月から2021年3月にかけて全67作品を公開。必ずしも片岡本人の撮った写真ばかりではありませんが、併せてお読みください。

2022年11月11日 00:00 | 電子化計画

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