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「短編小説の航路」最終回『一昨日』を公開!

「短編小説の航路」シリーズ新作公開

本日、書き下ろし作品「短編小説の航路」シリーズの新着作品を公開しました。片岡義男.comだけで読める作品です。

 30歳になったばかりの作家・西野恵子は、ある雑誌の企画で知り合った4歳年上の貝殻一郎というペンネームの作家に誘われ、キャバレーの舞台に上がる芸人たちに会うため浅草に行く。貝殻一郎はその芸人たちの世話を伯父から頼まれているのだ。ストリッパー、ピアノの弾き語り、マジシャンという3人は、みな中年以上でそれぞれに特徴がある人たちだ。
舞台の楽屋にひとり遅れてやってきた最年長のマジシャンが、自分の今日の体験を「一昨日来やがれ、てなもんだよ」と言いあらわす。それを聞いた西野恵子は、自分の一昨日を思い起こす。その日、彼女はある男性から結婚を申し込まれたのだ。しかしその場で断った。彼女にとっては「遠い思い出」に過ぎないが、ごく普通のことではないかとも思う。ふたつの「一昨日」のイメージの落差がこころよい。。

こちらからお読みいただけます

※「短編小説の航路」は今回が最終回です。以下に全作品を一覧できるインデックスページを公開しました。シリーズ全作品が公開順にお読み頂けます。

「短編小説の航路」インデックスページへ

2022年9月30日 00:00 | 電子化計画

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