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【新作】東京を撮る60『まっ赤な空を見た』

かつて、「MYST」というゲームがありました。今もその復刻版がスマホアプリとして流通しているので、まだ遊ぶことができます。その作者であるミラー兄弟にインタビューした時、彼らは「リニアな物語ではなく、ノンリニアな体験を提供したい」と語りましたが、私には、そのゲームはやはりリニアであるように思えました。好きな順番でゲームを進められる、フィールドのどこから始めても良い、というシステムは、しかし順番が無いのではなく、順番をユーザーが決められるということです。だからユーザーにとって、それはリニアな物語ではないかと、私はミラー兄弟に問い掛け、彼らは考えてみると言いました。順番写真という概念を提示した、この『まっ赤な空を見た』を読んで、やっぱり私は間違っていなかったのだと思ったのです。

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