『なにもないから愛にしましょう』目次
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『なにもないから愛にしましょう』は1991年12月に祥伝社から刊行されました。『写真展のテーマです』は「小説NON」1990年9月号、『記念写真』(『笑って忘れましょう』改題)は同1991年3月号、『完璧な恋人の作りかた』は同1991年5月号、『本当の自分を見たくて』(『見るからに清楚な』改題)は同1991年1月号、『夢の終わるべきかたち』は同1990年11月号、『戦う写真家との友情』(『ウーマン・フォトグラファー』改題)は同1991年8月号にそれぞれ掲載されました。
その後、1990年9月に祥伝社NON POCHETTEから『美しい人たち』と改題して文庫版が刊行されています。
写真などの記録を媒介とした5つの短篇小説を収めた作品集。
本作において写真などに「写されたもの」は、単なる記録ではなく、過去と現在、そして男と女の秘密めいた愛のかたちを映し出す雄弁な手がかりとして登場します。カメラという道具を通した視線から、言葉にしなかった想いや、ひやりとするほど濃密なエロスが静かに立ち現れます。片岡義男ならではの研ぎ澄まされた視覚的描写と文体で、大人のフェティシズムと静謐な美しさが同居する独特の世界観を堪能できる一冊です。
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